黄成です。
2025年9月18日から19日の2日間,北海道・利尻島にて「半導体電力変換・モータドライブ合同研究会」が開催されました。毎年9月の研究会は,なぜか「ちょっと行きにくい島」で行われるのが恒例で,通称「島シリーズ」。それにもかかわらず,今年も37件の発表が集まりました。つまり──楽しい研究会です。
私たちは東京から稚内への直行便に乗り,そこからフェリーで利尻島へ。会場は和室と普通の部屋がありましたが,和室は一見楽しげに見えるものの,実際は腰が痛くなり,足もしびれるという罠付き。

初日は午前中に発表があり,午後はウイスキー工場と発電所の見学。ウイスキーはまだ熟成中の原酒で,「うーん、美味しそうには見えないけれど……とりあえず記念に購入」。発電所は7MVAの規模で,この日は3MVA運転中。監視室まで入り,発電機の数十センチ手前まで迫りましたが,残念ながら写真は公開NG。

2日目は一日中発表が続きました。筑波大学の発表2件は最後のセッションに回され,発表者は丸一日そわそわ。しかも緊張しすぎて,記念に撮るはずの写真をすっかり忘れてしまったようです。発表後に「打ち上げでも」と思っても,島ゆえに店は満席。どうやら今回参加した研究者たちの酒量が,島のキャパシティを軽く超えてしまったようです。
とはいえ,せっかく北海道まで来たからには楽しまないといけません。翌日には稚内に戻り,空港近くの宗谷岬まで足を延ばして往復。そのついでに,新鮮なお魚を堪能しました。

──島シリーズはやっぱり波乱万丈で面白い。しかも,どうやら暫く終わりそうな気配がない。来年はまた,どこの“変な島”になるのでしょうか。今から楽しみです。