10月9日(金)、米国)ノースカロライナ州立大学のバリガ教授が筑波大学パワーエレクトロニクス研究室を訪問されました。バリガ教授は、パワー半導体デバイスの世界的に著名な研究者で、特に絶縁ゲート型バイポーラトランジスタ(IGBT)の開発に多大な功績を挙げられたことで有名です。IGBTは、現在新幹線やハイブリッドカー、さらにはインバータエアコンなどの様々な機器に搭載され、省エネルギー社会実現に大きく貢献しています。そしてこの業績に対し、2014年にはIEEE Medal of Honorを、また2015年にはGlobalEnergy Prizeをそれぞれ受賞されました。
今回は、筑波大学でのパワーエレクトロニクス・パワー半導体デバイス研究視察のため、初めて筑波大学を訪問されました。三明副学長を表敬訪問された後、パワーエレクトロニクス研究室を訪れ、只野教授ならに岩室教授からの研究内容説明に熱心に耳を傾けておられました。また、大学院生にも積極的に声をかけ、研究内容に関して活発に議論しておりました。
さらに、またとない機会でしたのでバリガ教授にお願いし、講演会(タイトル:Power Semiconductor Research Activity in NCSU) を開催しました。バリガ教授の講演が聞けるとあって、パワーエレクトロニクス研究室スタッフ、学生だけでなく他の研究室の先生や学生にも参加いただくことができました。およそ40名が参加し、熱心に聴講、さらには活発な議論がなされました。
今後は筑波大学パワーエレクトロニクス研究室メンバーがバリガ教授の研究室を訪問するなど交流を深めることを約束し、今回の訪問は無事終了いたしました。