ノルウェーのトロンハイムという街で行われたCOMPEL2016に参加,発表してきました。パワーエレクトロニクスのモデリング・シミュレーション・最適化を専門に取り扱う,発表件数も130件程度と小規模な国際ワークショップです。
会議が行われたトロンハイムは,ノルウェーでも北のほうにある北緯60度を超える高緯度にある小さな街です。ここにあるNTNU(ノルウェー科学技術大学)はノルウェー唯一の総合理工系大学で,ここのProf. Molinasの研究グループとは本研究室と交流を持っています。会議で訪れた6月下旬はまさに夏至の時期で,一日中暗くなることはありません。しかし逆に冬は厳しく,多くの建物間が写真のようにガラスで覆われた通路で繋がっていることが,冬の厳しさを物語っています。
筑波大パワエレ研からは,ポスドクのReneさん(実はNTNU出身)の空芯インダクタの最適化の話が1件と,筑波パワエレ研メンバーとNTNUの研究者らの共著で容量最小化STATCOMの制御の2件でした。かなり分野の絞られた会議ということで,質問もかなり専門的でした。欧州や米国の非常にプロフェッショナルな研究グループの活動の一端をみることができ,大変有意義な参加でした。
文責:磯部